女性スタッフ日誌：「また明日ね」

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2020.06.16

故人様は50代のまだお若い女性の方で、喪主様は故人様の旦那様でした。

祭壇にはご自宅から持って来られた花瓶に活けられた淡いピンクのカーネーション、水色の額紫陽花、可愛らしいアレンジメント、色鮮やかなスタンドの花で溢れておりました。
お棺の上には故人様がお好きだったぬいぐるみが置かれておりました。
故人様はそのキャラクターがお好きだったとの事で身の回りのお使いになってる物をそのキャラクターグッズで揃えていらっしゃったと喪主様が言っておられました。
「本人があのキャラクターそっくりやろ？」
と、とても嬉しそうにお話されていました。

祭壇のお写真は数ヶ月前にご結婚されたお子様と一緒に撮られた結婚式でのお写真で、とても暖かく、優しく、嬉しさが溢れるお写真でした。

故人様と、喪主様は同じ会社にお勤めだったとの事でお通夜の際は会社の方が大勢お別れにおみえになり喪主様とたくさんの想い出の話をされてました。

葬儀の日はお疲れが出たのでしょうか喪主様は車イスでの参列となりました。

ご焼香の際は娘様が車イスを押されお二人で前に進まれ長く手を合わされお参りされておられました。

喪主様のお礼の言葉で奥様に対してのこれまでの感謝のお言葉を言われておりました。
「1年半の闘病生活だったので、本人は楽になったのではないかと思います」
喪主様は、悲しそうな、苦しそうな、ホッとされたような表情でおっしゃいました。

最後の言葉としては
「また明日ね」
と言葉を詰まらせながら言われお棺を閉じさせていただきました。

出棺時、お車の中で奥様の横に座られてずっとお話しされながら斎場へ向かわれたのではないでしょうか。
喪主様が奥様に
「また明日ね」
と言われているお姿を見て奥様を愛しておられ、凄く可愛い方、深い愛情、家族愛一杯のお式でございました。