女性スタッフ日誌：「こんな見送りがあってもいいわよね」

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女性スタッフ日誌：「こんな見送りがあってもいいわよね」

2020.07.13

ご主人が亡くなられ、喪主になられる奥様が
「最初の家族、主人と私と娘二人だけで最後の時間を、過ごしたいのよ」
と、ご希望をのべました。
娘様お二人はご結婚されていてご主人、お子様もいらっしゃいましたが、誰も呼ばれずに３名様でのお別れとなりました。

通夜葬儀はおこなわずに、二日間ゆっくりと過ごしていただきました。

最後のお別れの時、通常であればスタッフでお花を切ってのご用意となりますが娘様お二人が、自分達でさせて欲しい！ということで、スタッフは席を外しご家族だけの時間でお別れをしていただきました。

終わられる頃に、お部屋に入らせていただきましたが、ご家族でお花を切って、心をこめて、お柩に納められるお姿は、とても優しく感謝の気持ちが溢れるようにお見受けしました。

奥様が
「3人で枕を並べて寝たのはもう何十年ぶり。夜中ずっと昔話をしてとても楽しかった！
こんなにゆっくり過ごせるとは思ってなかったのよ。こんな見送りがあってもいいわよね」
と、おっしゃってました。

一言に家族葬といっても、色々な形があります。
今回の喪家様のようにほんとの家族だけ。
親戚には、声をかけようか、いやいやお別れをしたい友達はきてくれるなら参列してもらおうと、さまざまです。
どのようなお見送りになっても、終わられたとき、後に思い出した時にご満足していただけるように誠意をもって努めさせていただきたいと思います。

ご出棺の時、奥様からとてもにこやかな笑顔で、「ホントにありがとね」
と、お言葉をいただき私の胸にも熱いものが込み上げてきました。