女性スタッフ日誌：「元気な頃の良い写真が有るので飾れませんか？」

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女性スタッフ日誌：「元気な頃の良い写真が有るので飾れませんか？」

2020.06.22

長い闘病生活を送られていた70代の男性でございました。

県内にお身内の方がいらっしゃら無いと伺っていたので、他県から来られるご兄弟様をお待ちしての一日葬でのお式となりました。
喪主様も遠くからいらっしゃるという事で打合せ等は担当者がお電話にてさせていただきました。

ご遺影写真も作られないとの事で準備をさせていただきました。

ご兄弟様が式場にお着きになり故人様のお顔を拝見され、記憶の中のお姿より大変お痩せになられたお姿に声を失っているご様子でした。

お式前、喪主様、ご兄弟様から
「元気な頃の良い写真が有るので飾れませんか？」
と、ご相談をいただきました。

喪主様とご相談し、ご希望されたキャビネサイズのご遺影として祭壇に置かせて頂きました。

喪主様とお式前に少しお話しさせて頂いた際、故人様がご闘病中、喪主様もご病気で入院されており中々、故人様と会う事が出来無かった事等を伺いました。
お話しの最後に
「私がお別れが出来る様に退院まで頑張ってくれたんやね」
とおっしゃっておりました。
お気持ちが通じ合う、という事を実感いたしました。

お式が終わり、皆様で沢山のお花と思い出のお写真をご一緒にお棺に入れご出棺のご準備とさせていただきました。

喪主様が霊柩車にご乗車になる際、キャビネサイズのお写真をお渡しいたしました。
「作ってもらってよかったわ」と、大変喜んでくださいました。

離れていても、ごきょうだいの繋がりを強く感じたお式でした。