女性スタッフ日誌：「長生きしてくれてありがとう」

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女性スタッフ日誌：「長生きしてくれてありがとう」

2020.07.16

今回お手伝いさせて頂きましたお式の故人様は、104歳のとても長い人生を全うされた女性の方でございました。

故人様のお子様は3人。
長男様はすでに亡くなられており、喪主様は一緒に住んでらした三男様でございました。

祭壇のお写真は凛とされ、とても上品で、目力が強く藤色のお着物が良く似合っておいででした。

「大正生まれの人やったけん、自分に厳しく、人に厳しく。
何でも辛抱、辛抱。よく、勿体ない、勿体ないって言ってた人やったわ」
と、二男様がお写真をじっと見つめ懐かしそうにお話しされておりました。

喪主様の奥様が
「今、世の中がこう言う状況だから施設にも行けなくてね…施設の人がね動画を送ってくれたのよ。
ほら、この時はとても元気で良く食べて、笑って、喋って…」
と、涙ぐまれ施設の方が送ってこられた動画をわたくしにも見せて下さいました。

手先が器用だったとのことでお柩の中にも、ご自分で折られた蝶の折り紙が飛んでいるかのようにたくさん入っており、お花入れの際
「こんなにたくさんの綺麗な花におばあちゃんの折った蝶がとまってるみたい…きれいよ。良かったね。」
と、皆様とても満足そうでございました。

皆様にに愛され、頼りにされていた故人様。

最後のお声がけは皆様
「長生きしてくれてありがとう」
でごさいました。

天寿を全うされた故人様のお見送りのお手伝いをさせて頂いたことを私共も
「ありがとうございました。」
と、感謝をしながらお車をお見送り致しました。