女性スタッフ日誌：「いや、最後なんやけん、よくしてあげよう」

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女性スタッフ日誌：「いや、最後なんやけん、よくしてあげよう」

2020.07.11

二日前に事前にご相談にみえたご夫妻。
奥様のお母様がずっと容態が悪く何度も危篤状態になり、今回は覚悟を決めないとということで、前もってプラン等ほぼきめられてからのご葬儀となりました。

お見積もりを始めて、
「お話ししてたプランでよろしいですか？」
とお尋ねすると、奥様は
「ハイ、大丈夫です」
とのお答えに対し、間髪いれずにご主人が
「いや、花の多いのにしよう」
と言われ
「えっいいの？」
と奥様は少し戸惑っていました。

お母様がお花が大好きだったこと、
奥様が遠慮されていることを悟られたかのように、
はっきりと
「いや、最後なんやけん、よくしてあげよう」
というお言葉に、奥様は嬉しそうにうなづいてました。

通夜式の前に式場には花祭壇ができました。
奥様にお声をかけ、見ていただくと
「わぁ～すごい！こんなにお花いれてくれたんですか」
と、とても満足そうなお顔をされ、後からみえたご主人も
「やっぱりよかったな」
と笑みをうかべて一言。

ご兄弟、お子様、お孫様と和やかななかでの通夜を終えご葬儀当日となりました。
お式一時間前ぐらいに奥様から呼び止められ
「まさか主人があんなに言ってくれるとは思ってなかったんよ」
とおっしゃられ
「お優しい方て羨ましいです」
とお答えしました。

葬儀式も終わり、最後のお別れとうつりました。
沢山のお花がお柩に納められ、涙ぐんでる奥様の周りをお子様お孫様が集まり
「お母さん、よかったやん。おばあちゃん、なんか嬉しそうや」
とお言葉をかけられてました。

ご出棺時、奥様から
「ありがとう、ここであげてよかった、また挨拶に来ます」
とお言葉をいただき大変嬉しく思いました。